モバイル活用を考える
先日、「モバイル活用支援フォーラム2016」というセミナーに参加しました。モバイルとは、タブレットやスマートフォンを指します。
モバイル端末は、国内通信事業者の旗振りの元、2010年頃から普及しはじめました。場所や端末の制約をなくし、どこでも業務を可能にする、というメリットの反面、Officeなどのアプリが利用できない、使いづらい、といった問題で、利用が進まないという課題があります。モバイルを配布したが、メールでしか使っていない。もっとひどい場合は、机の中で眠っている、ということもあるそうです。当たり前かもしれませんが、モバイルはパソコンの代わりにはならない、ということです。
最も興味深かったのが、モバイル端末を活用するには、組織自体を変える必要があるこということでした。例えば、モバイルを最大限利用できる営業部門は、モバイルで完結できる業務のみを任せ、伝票処理などのルーティーン業務は、会社にいてパソコンを利用できる他の部門に任せたり、営業支援部を創設して業務を切り離す、と言った内容です。
モバイルを活用するために、組織を変える、というと、一見大胆な話に聞こえます。しかし、モバイルを導入する、と言うことは、働き方を変える、と言うことでもあります。旧体制の組織や業務フローを思い切って改革することは、新しい技術や働き方のメリットを享受するためには必要な事かもしれません。
普及期から活用期に入ったいま、モバイルを導入することが目的ではなく、モバイルを活用して働き方を変え、売上を上げたり意思決定スピードを上げるといった、大きな目標を改めて掲げる時かもしれません。それに合わせて組織や業務フロー、社内ルールを変更する、という横断的な取り組みがモバイル活用の成功に繋がります。
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